32歳アラサー女子の婚活アプリ体験談⑥気さくな人柄のHさん

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ゼクシィ縁結びからペアーズへ

ゼクシィ縁結びを退会後、程なくしてペアーズに無料登録した。
保険みたいな感じで、あまり婚活してます感を出さないようにしていた。
途中、昔の知り合いや同じ職場の人を見つけてしまい、気まずさから即ブロック。

それから2か月後。ここではまだ誰にも会っていなかった。

マッチングはするものの、メッセージのやりとりだけで終わる人ばかり。

逆に、こちらがいいと思って勇気を出して送っても、全く反応がない人もいた。

とにかく、待っているだけではダメだ。
私は少しでも「いいな」と思った人に「いいね!」を送信した。

程なくして、1通のメッセージが来た

スマホを持つ女性
(イメージ)

「初めまして、いいね!ありがとうございます。僕は○○市在住のHといいます」

30歳、航空機の製造業。
プロフ写真のコメント欄には「真剣です」の文字。

(妹と同い年か……)

写真を見る限りでは、素朴で素直そうな印象。

メッセージも、マメに返信してくれる。
7往復目で、「付き合うのが年下とか気にしますか?」と来た。

年下とは付き合ったことがないのでわからないけど、対等な関係が築けるのならいいと思うと返信。

すると「では、あまり気を遣わないようにさせてもらいますね」と来た。

気さくな人柄で好感触

彼の気さくな人柄に、早くも好感触。
社交的な人だ。プロフにも書いてあったが、すぐに人と仲良くなれるらしい。
社交的なところは、私にはないもの――年下ながら、彼に対しては尊敬に近い感情を抱いていた。

そして、彼は会話の段取りも秀逸だった。
だらだらととりとめのない会話を続けるのではなく、ある程度話を聞いたあと、
「そうそう、そういえば……」と絶妙なタイミングで次の展開に持っていく。

「これまでの会話の中で、●●さんはとてもしっかりした大人の恋愛観を持っていてすごいなと思いました。一度是非会って直接話してみたいのですが、都合の良い日はありますか?」

とんとん拍子で日程が決まり、会う場所も決まった。
ただ、LINEは会ってみていいなと思った人にだけ教えたいのですみません、と前置きがあった。特に問題はないし、寧ろ私もその方が安心だと伝えた。

そして当日。

「すみません、少し遅れます」
「ごめんなさい、私の方が遅くなるかも」

と、両者とも初日から遅刻。

溌剌とした声で「●●さんですか?」

店の出入り口付近で立っていたら、「●●さんですか?」と声をかけられた。

彼だ。
すごく溌剌とした声。

そのまま入店し、3時間。会話がつきることなく喋る喋る。

「●●さんって、よく喋るね。意外」

違うよ。あなたが聞き上手過ぎるんだよ。
私、普段は人の話聞いてばかりだから。

「えぇ? 嘘だあ。さっきからずっと喋ってるよ」

彼のプロフには、「よく喋ります」とあったので、私はきっと聞き役なのだろうと思い込んでいた。

ところが、それは彼も予想外だったようで。

「場所変えようか? コーヒーでも飲みながらゆっくり話そう」と、場所を移動することを提案してきた。

「僕が支払っておくから、先に移動していて」

離婚歴がある人はごめんなさい


(イメージ)

それぞれ別で来ていたので、指定された店に移動。
道を間違えたので、私の方が早く出たのに到着は彼より後になった。

それから入店して3時間後。

「これは僕のしょーもないこだわりなんだけど……」

彼は、結婚相手に離婚歴がある人、子どもがいる人はごめんなさい、とすべて断っているという。

その理由は……

「僕が、その人にとっての初めてのウエディングドレスを着せてあげたいから」

「えー、その考え方素敵! じゃあ是非着せてー」
私も何気ないひと言。そのつもりだった。

「え、あ……ちょっと、ま、待って」
急に彼が吃る。

「あの、まだ、僕たち、つ、付き合って、ないんだけど……」

何てピュアな人なのだろう。
急に、愛おしく思えた。

「あの~……本当に、僕でいいの?」

「いいよ」
「えΣ( ̄□ ̄;)!!」

あの時の彼の顔、きっと一生忘れない。
そして、小さくボソッと呟いた。
「早すぎ……。絶対無理かと思った」

出会って6時間で付き合った

私も内心びっくりしていた。
勢い余って言った感も否めないけど、彼ならきっと大丈夫。

この3年間、約300人と会って来た中で、確かな手応えを感じた。

元彼と目の前の相手を比べ続けて、8年弱。幻影に翻弄され、過去の恋愛が素晴らしいものだったと理由をつけて、自分に酔っていた。もう、終わった恋の続きを妄想するのはやめよう。

それよりも今は、この縁を大切にしたい。
素直にそう思えた。

「よろしく、お願いします」

彼から手を差し出され、私は迷わずその手を取った。
もう離さない。離したくない。その思いも込めて、ぎゅっと。
彼も同じくらい、ぎゅっと握っていた(ような気がする)。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

出会って6時間。
早すぎる展開に双方まだ戸惑いはあったものの――少なくとも、この時の私には、彼と同じ未来に向かって歩いていけるビジョンが朧気ながら見えたような気がした。

その後、さらに3時間。
私は喋った。
彼も同じくらい喋った。
そして、同じくらい笑っていた。

【後日談】

付き合って初めてのデートは、水族館

イルカの水槽の前で1時間しゃべり倒したのはあなたが初めてだ、といわれた。定番のショーを外してでも会話に夢中、それが彼にとっても心地よかったようで、とても楽で嬉しかったと話した。

本当は、この日に告白する予定だったらしい……。彼の計画では、告白するなら水族館のイルカの水槽の前というこだわりがあり、私はそのシナリオを完全に打ち消してしまったとか。
結果オーライだから、これはこれでいいとも言っていた。

平均週に一度のペースで会う

その後、彼の好きな飛行機が展示してある博物館、花火大会、北陸地方への旅行、平日の夜ご飯、家デートなど平均週に一度のペースで会うなど、この2か月足らずでかなり濃厚な時間を過ごしている。

現在では航空祭、東京、ディズニーランドなど、新たな旅先を控えた手帳に、仕事以外の予定が書き込まれる喜びを噛みしめている。

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